宮城県富谷市の器物損壊事件

宮城県富谷市の器物損壊事件

宮城県富谷市の器物損壊事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

【刑事事件例】

宮城県富谷市に住むAさんは、仕事上のストレスを発散するため、富谷市内を自転車に乗って、停まっている車を見つけては、ボンネットに石で傷を付けるという行為を複数の車に行いました。
ある日、Aさんは、また車に傷をつけようと自転車で富谷市内を徘徊していたところ、大和警察署のパトカーがいつもより多く巡回していることに気が付きました。
Aさんは自身が大和警察署に逮捕されるのではないかと怖くなってしまいました。
(この刑事事件例はフィクションです)

【器物損壊罪とは】

刑法 264条
(省略)、第261条(省略)の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

刑事事件例のAさんの行為は、刑法261条に規定されている器物損壊罪に該当する可能性があります。
刑事事件例において、器物損壊罪が成立するためには、Aさんの行為が①「他人の物」を②「損壊」したものと言えなければなりません。
この器物損壊罪の2つの要件が満たされるのかを、以下で簡単に説明します。

まずは、器物損壊罪の要件の1つ目である「他人の物」についてです。
「他人の物」とは、他人の所有物のことを言います。
刑事事件例で説明すると、Aさんが傷を付けた車は、Aさんの所有物ではありません。
従って、器物損壊罪の1つ目の「他人の物」の要件は満たすことになるでしょう。
 
次に、器物損壊罪の2つ目の要件である「損壊」についてです。
器物損壊罪の「損壊」とは、物理的にその物の形を変更したり、滅失させたりする物理的損壊に加えて、広くその物の本来の効用を失わせる行為を言います。
刑事事件例において、車のボンネットに石で傷をつける行為は、物理的損壊にあたると言えるでしょうから、器物損壊罪の「損壊」に当たることになるでしょう。

従って、刑事事件例のAさんの行為は、器物損壊罪に当たる可能性が高いと言えます。

【器物損壊事件の早期解決を目指す方は】

刑事事件例では、Aさんが危惧したように、Aさんが起こした器物損壊事件について、大和警察署が捜査を開始していた場合、Aさんは器物損壊罪の容疑で逮捕をされてしまったり、取調べを受けるよう求められたりする可能性があります。

ただし、刑事事件例のAさんのように、器物損壊罪に当たる行為をしたからといって直ちに処罰の対象になる訳ではありません。
刑法264条に規定されている通り、器物損壊罪は被害に遭われてしまった方などからの告訴がなければ起訴することはできません。
器物損壊罪についての告訴がなければ、器物損壊罪の事件は不起訴処分ということになります。

よって、Aさんによる器物損壊事件が発覚してしまった後、器物損壊罪の事件について早期の解決を目指す場合、既に器物損壊罪について告訴がなされているときは、器物損壊罪についての告訴を取り下げてもらい、不起訴処分の獲得を目指すことになるでしょう。
また、器物損壊罪についての告訴がなされる前であれば、器物損壊罪についての告訴がなされないような刑事弁護活動を行い、刑事事件化になることを防ぐことになるでしょう。

器物損壊罪の告訴を取り下げてもらう、あるいは、器物損壊罪の告訴がなされないようにするためには、いずれも、器物損壊事件の被害に遭われてしまった方との示談交渉が非常に有効になります。
器物損壊事件をはじめとする犯罪の被害に遭われてしまった方との示談交渉には、決まった方法というものがありません。
そのため、示談交渉は示談交渉を進める刑事弁護人の腕によるところが大きい刑事弁護活動と言えます。
従って、器物損壊罪をはじめとする犯罪についての示談交渉を弁護士に依頼する場合は、器物損壊事件などの犯罪の被害に遭われてしまった方との示談交渉に関する経験が豊富な刑事弁護人に依頼することが大切になります。
 
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部には、器物損壊罪をはじめとした刑事事件の刑事弁護に精通し、また、示談交渉の経験が豊富な刑事弁護人が在籍しております。
宮城県富谷市で、器物損壊事件について早期の解決をお考えの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。

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