Archive for the ‘刑事事件’ Category

宮城県での略取・監禁で逮捕

2019-10-12

宮城県での略取・監禁で逮捕

わいせつ目的略取罪や監禁罪で逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

【事例】
宮城県石巻市に住むAさん。
好意を寄せていた女性に交際を申し込みましたが、断られました。
逆恨みしたAさんは、わいせつな行為をしてやろうと考え、帰宅途中の女性を待ち伏せし、自らの車に無理やり押し込んでAさんの自宅まで連れていき、部屋に施錠して閉じ込めました。
しかし女性は、Aさんが一瞬目を離した隙に窓から逃げ出しました。
逃げ出した際に女性は足にケガをしました。
その後Aさんは、女性からの通報を受けて駆け付けた石巻警察署の警察官によって逮捕されました。
(フィクションです)

~わいせつ目的略取罪~

逆恨みからわいせつ行為をする目的で女性を車に押し込んで拉致したAさん。
わいせつ目的略取罪が成立するでしょう。

第225条
営利、わいせつ、結婚又は生命若しくは身体に対する加害の目的で、人を略取し、又は誘拐した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

「略取」とは、暴行・脅迫を用いて他人を生活環境から離脱させ、自己または第三者の事実的支配下に置く行為をいいます。
Aさんは「わいせつ…目的で」、女性を車に押し込むという暴行を用いて「略取」したということになります。
なお、暴行・脅迫ではなく、だましたり誘惑などの手段を用いた場合を「誘拐」といいます。

~監禁致傷罪~

Aさんは女性を自室に閉じ込め、逃げようとした女性がケガをしたことから、監禁致傷罪も成立するでしょう。

第220条
不法に人を逮捕し、又は監禁した者は、三月以上七年以下の懲役に処する。
第221条
前条の罪を犯し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。

「監禁」とは、人が一定の区域から出ることを不可能または著しく困難にして、行動の自由を奪うことをいいます。
今回は結果的に女性が逃げ出すことができていますが、少なくとも自室に施錠して女性が部屋から出ることを著しく困難にしたとして、「監禁」に当たる可能性は十分考えられます。

刑罰は監禁罪(220条)と傷害罪(204条)を比較して、上限も下限も重い方が基準となります。
傷害罪は15年以下の懲役または50万円以下の罰金ですので、結局、監禁致傷罪は、3カ月以上15年以下の懲役ということになります。

なお、自動車に押し込んで車を発進させると、女性が隙を見て逃げ出そうとしても大怪我のおそれがあります。
そうするとこの時点で、自動車という一定の区域から出ることを著しく困難にしたという余地があります。
したがって、仮に部屋に閉じ込める前に女性が逃げることができたとしても、監禁罪が成立する可能性もあるでしょう。

~逮捕後の手続~

逮捕されたAさんは、まずは最大で3日間、警察署等で身体拘束され、取調べ等の捜査を受けます。
そして逃亡や罪証隠滅のおそれがあるなどとして検察官が勾留(こうりゅう)を請求し、裁判官が許可すれば、さらに10日間の身体拘束がされる可能性があります。
この勾留期間はさらに10日間延長されることもあります。

その後、検察官が被疑者を刑事裁判にかけると判断すれば(起訴)、刑事裁判がスタートします。
そして裁判で無罪や執行猶予とならない限り、刑罰を受けることになります。

弁護士としてはまず、逃亡や証拠隠滅をする可能性が低いと言える理由を意見書にまとめ、検察官や裁判官に提出するなどして勾留を防ぎ、早期に釈放されることを目指していきます。
ただし、決して軽い罪ではないことから、刑罰から逃れるために逃亡のおそれがあると判断されたり、被害者を脅迫して供述を変えさせるなどの行為(供述証拠隠滅の一種)をする可能性があると判断され、勾留が続いてしまう可能性も高いです。

また、裁判においては、執行猶予などの比較的軽い判決となるように、被害者と示談交渉をするなどの弁護活動をしていくことになります。

~弁護士にご相談を~

Aさんの罪は軽くないかもしれませんが、弁護士が間に入ることによって被害者に賠償して示談を締結することができ、罪が軽くなる事情の1つとなる場合もあります。
当事者双方にとって良い結果となるよう、一度弁護士にご相談ください。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
また、逮捕されていない場合やすでに釈放されている場合は、事務所での法律相談を初回無料でお受けいただけます。

略取や誘拐、監禁などで逮捕された、取調べのために警察に呼び出されたといった場合には、ぜひご相談ください。

宮城県での保護責任者遺棄で逮捕

2019-10-11

宮城県での保護責任者遺棄で逮捕

保護責任者遺棄等罪で逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

【事例】
宮城県七ヶ浜町に住む男性Aさん。
子供がいる女性Bさんと結婚しました。
しかし、Bさんの連れ子の存在がうとましくなり、殴ってケガをさせたり、食べ物を与えないなどの虐待行為に出るようになりました。
Bさんは虐待をやめさせたいと考えていましたが、Aさんからの暴力をおそれ、止めることができずにいました。
ある日、その子供がやせ細り、体にアザが出来ていることに学校の先生が気付き、警察や児童相談所に相談。
児相の職員がAさんやBさんに事情を聞くなどの対応に出ました。
しかし虐待が止まる様子がなかったことから、子供は児童相談所に保護されるとともに、Aさんは塩釜警察署の警察官により逮捕されました。
(フィクションです)

~虐待で成立する犯罪~

子供を虐待すると、様々な犯罪が成立する可能性があります。

まず、食事を与えず、健康状態を害することになれば、保護責任者遺棄等致傷罪が成立する可能性があります。

刑法第218条(保護責任者遺棄等)
老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかったときは、三月以上五年以下の懲役に処する。
第219条(遺棄等致死傷)
前二条の罪を犯し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。

Aさんは、義理ではあるものの子供の父親の立場にあるわけなので、「幼年者」である子供を「保護する責任のある者」にあたることになるでしょう。
しかし、食事を与えるという「生存に必要な保護をしなかった」として、保護責任者遺棄等にあたることになります。
その結果、子供に健康被害が出れば、人に傷害を与えたということになります。
219条の「死傷」とは死亡または傷害という意味ですので、「前二条の罪を犯し、よって人を死傷させた」ということになります。
したがって保護責任者遺棄致傷罪が成立するわけです。

刑罰は、「傷害の罪と比較して、重い刑により処断する」とありますが、傷害罪と保護責任者遺棄等罪の刑罰と比較して、上限も下限も重い方となるという意味です。
結局、3カ月以上15年以下の懲役ということになります。

Aさんはもちろん、Aさんの暴力をおそれて子供を保護できなかったBさんも、同じ罪に問われる可能性もあります。

~傷害罪も~

Aさんは子供を殴ってアザが出来るなどの傷害を負わせているので、別途、傷害罪にも問われる可能性があります。

第204条
人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

Bさんも暴行を止めなかったことから、Aさんが暴行をするのが容易になったとして、傷害罪の幇助犯に問われる可能性が考えられます。

第62条1項
正犯を幇助した者は、従犯とする。
第63条
従犯の刑は、正犯の刑を減軽する。

幇助犯の場合は実行犯の人よりも刑が半分に減軽されるので、7年半以下の懲役または25万円以下の罰金となります。
しかし、保護責任者遺棄等致傷罪と合わせると3カ月以上22年半以下の懲役ということになってしまいます。

~今後の刑事手続きの流れ~

逮捕されたAさんは、まずは最大で3日間、警察署等で身体拘束され、取調べ等の捜査を受けます。
そして逃亡や罪証隠滅のおそれがあるなどとして検察官が勾留(こうりゅう)を請求し、裁判官が許可すれば、さらに10日間の身体拘束がされる可能性があります。
この勾留期間はさらに10日間延長されることもあります。

その後、検察官が被疑者を刑事裁判にかけると判断すれば(起訴)、刑事裁判がスタートします。
そして裁判で無罪や執行猶予とならない限り、刑罰を受けることになります。

弁護士としては、罰金刑や執行猶予などの軽い結果となるよう弁護活動をしてまいります。

~弁護士にご相談を~

逮捕されると、ご本人やご家族は、いつ釈放されるのか、どのくらいの罰則を受けるのか、取調べにはどう受け答えしたらいいのか等々、不安点が多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
また、逮捕されていない場合やすでに釈放されている場合は、事務所での法律相談を初回無料でお受けいただけます。

保護責任者遺棄等致傷罪などで逮捕された、捜査を受けているといった場合には、ぜひ一度ご相談ください。

宮城県での現場助勢で逮捕

2019-10-10

宮城県での現場助勢で逮捕

現場助勢罪などで逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

【事例】
宮城県大郷町に住むAさん。
友人数名と居酒屋で飲み会をした後、2軒目に行くために道路を歩いていました。
その時、Aさんの友人と、偶然すれ違った別のグループの人が、肩が触れたなどという理由で殴り合うなどのケンカを始めました。
Aさん自身は相手を殴ったりはしませんでしたが、
「やれやれ!負けるな!」
などと言って、周りからはやし立てました。
通報を受けて駆け付けた大和警察署の警察官により、喧嘩をした友人が逮捕されるとともに、Aさんも逮捕されてしまいました。
(フィクションです)

~現場助勢罪とは~

ケンカそれ自体には加わっていないAさんですが、警察に逮捕されてしまいました。
Aさんは現場助勢罪または傷害罪の幇助犯の容疑で逮捕されたということになるでしょう。

まずは現場助勢罪について条文を見てみます。

刑法第206条
前二条の犯罪が行われるに当たり、現場において勢いを助けた者は、自ら人を傷害しなくても、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

「前二条」というのは傷害罪と傷害致死罪です。
これらの犯罪が行われているときに、周りからはやし立てるなどして犯行の「勢いを助けた」場合には、「自ら人を傷害しなくても」、現場助勢罪という犯罪が成立してしまうことになります。

刑罰は1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料であり、さすがに傷害行為を自ら行った場合(15年以下の懲役又は50万円以下の罰金)よりは軽いですが、処罰される可能性はあるわけなので、注意が必要です。
なお、科料は罰金と同じようなものですが、1000円以上1万円未満が科料、1万円以上が罰金と呼ばれています。

~傷害罪の幇助犯~

Aさんは、傷害罪の幇助犯に問われる可能性もあります。

第204条
人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
第62条1項
正犯を幇助した者は、従犯とする。
第63条
従犯の刑は、正犯の刑を減軽する。

友人をはやし立てるなどして鼓舞し、友人がケンカ相手に殴りかかりやすくなったという場合には、傷害罪の幇助犯が成立することになります。

現場助勢罪との区別は難しいところですが、実際に友人が鼓舞されケンカ相手への傷害行為をやりやすくしたといえる場合には、傷害罪の幇助犯が成立することになります。
一方、Aさんの声が友人に聞こえていない場合、あるいは、はやし立てる行為がなくても友人が同じ傷害行為をしていたであろう場合などは、現場助勢罪に問われることになるでしょう。

傷害罪の幇助犯の場合は63条が適用され、傷害の実行犯よりも刑が半分に軽くなりますが、それでも7年半以下の懲役または25万円以下の罰金となる可能性があります。

~傷害罪の教唆になるケースも~

ケンカが始まった後にはやし立てた場合には現場助勢罪や傷害罪の幇助犯が成立するにとどまります。
しかし、まだ始まっていない段階で、「やっちまえ」「殴れ」などと言って焚きつけて、ケンカを始めさせたような場合には、傷害罪の教唆犯が成立する可能性があります。

第61条1項
人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。

「正犯の刑を科する」とあるので、傷害罪の実行犯と同じく、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金となってしまいます。

教唆犯は、犯罪を作り出した「黒幕」のような存在として、実行犯と同じ範囲で刑罰を受ける可能性があるのです。

~ぜひご相談ください~

逮捕されると、ご本人やご家族は、いつ釈放されるのか、どのくらいの罰則を受けるのか、取調べにはどう受け答えしたらいいのか等々、不安点が多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
また、逮捕されていない場合やすでに釈放されている場合は、事務所での法律相談を初回無料でお受けいただけます。

現場助勢罪や傷害罪の幇助犯・教唆犯などで逮捕された、捜査を受けているといった場合には、ぜひ一度ご相談ください。

宮城県でのスピード違反で逮捕

2019-10-09

宮城県でのスピード違反で逮捕

スピード違反で逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

宮城県七ヶ宿町に住むAさん。
友人を乗せてドライブに出かけました。
夜遅い時間で、他の車が少なかったこともあり、スピードを出しまくったAさん。
制限速度を50キロもオーバーしてしまいました。
その直後、ハンドル操作を誤り、電柱に衝突。
友人にケガを負わせ、Aさん自身もケガをしました。
救急搬送され治療を受けたAさんと友人でしたが、数日間の入院をしただけで済みました。
しかし退院直後、Aさんは白石警察署の警察官によって逮捕されました。
(フィクションです)

~スピード違反をすると~

スピード違反をして、同乗者にケガを負わせてしまったAさん。
まずはケガをさせた部分を除いて、スピード違反をしたこと自体についての刑事処分についてご説明いたします。

スピード違反等の交通違反をした場合、本来は裁判を受けて罰金刑懲役刑になり、前科が付いてしまうのが原則的な形です。
しかし、交通違反は数が多いので、この形では検察庁や裁判所がパンクしてしまいます。
そこで、軽微な違反については反則金を支払うことによって、前科も付かずに手続を終了させるという制度が採られています。

しかしながら、重い違反の場合には原則通り、裁判で罰金や懲役となります。
スピード違反の場合には、一般道30キロ以上、高速道路が40キロ以上のオーバーで、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金になってしまいます(道路交通法118条1項1号、22条1項参照)。
したがってAさんが本当に50キロオーバーしていたのであれば、前科が付くことになるでしょう。

これに合わせ、50キロオーバーだと12点の違反点数が科されます。
違反歴がなくても90日間の免許停止となってしまいます。

反則金や違反点数について詳しくはこちらをご覧ください。
https://koutsu-bengo.com/kotsuihan_tensu_ichiran/

~ケガをさせた点について~

スピード違反を原因として同乗者にケガをさせてしまったAさんには、危険運転致傷罪または過失運転致傷罪が成立する可能性があります。

自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
第2条(危険運転致死傷)
次に掲げる行為を行い、よって、人を負傷させた者は十五年以下の懲役に処し、人を死亡させた者は一年以上の有期懲役に処する。
2号 その進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させる行為
第5条(過失運転致死傷)
自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。

50キロもオーバーしていたとなると、「その進行を制御することが困難な高速度」に当たり、危険運転致傷罪が成立すると思われるかもしれません。
ただ、直線道路だったのかカーブだったのか、見通しが良いか、道幅が広いか、雨が降っていたかなどによっても変わりうるため難しいところです。

なお怪我をさせたことについても別途、違反点数が科されます。
点数は怪我の程度によりますので、詳しくは上記リンクをご覧ください。

~今後の刑事手続きの流れ~

逮捕されたAさんは、まずは最大で3日間、警察署等で身体拘束され、取調べ等の捜査を受けます。
そして逃亡や罪証隠滅のおそれがあるなどとして検察官が勾留(こうりゅう)を請求し、裁判官が許可すれば、さらに10日間の身体拘束がされる可能性があります。
この勾留期間はさらに10日間延長されることもあります。

その後、検察官が被疑者を刑事裁判にかけると判断すれば(起訴)、刑事裁判がスタートします。
そして裁判で無罪や執行猶予とならない限り、刑罰を受けることになります。

弁護士としては、まずは勾留を防いで早期釈放を目指し、罰金刑などの軽い処分となるよう弁護活動をしてまいります。

~弁護士にご相談を~

スピード違反などで逮捕されると、ご本人やご家族は、いつ釈放されるのか、どのくらいの罰則を受けるのか、取調べにはどう受け答えしたらいいのか等々、不安点が多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
また、逮捕されていない場合やすでに釈放されている場合は、事務所での法律相談を初回無料でお受けいただけます。

スピード違反などの道路交通法違反で逮捕された、捜査を受けているといった場合には、ぜひ一度ご相談ください。

宮城県での傷害致死事件で逮捕

2019-10-08

宮城県での傷害致死事件で逮捕

傷害致死罪で逮捕された場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

宮城県大衡村に住むAさん。
会社の部下Bさんが挨拶をしっかりせず、反抗的な態度を見せることがあるので、不満を募らせていました。
ある日、Bさんが仕事でミスをしたことからAさんが注意すると、Bさんは謝るどころか、
「うるせーなー」
と言いました。
その態度に激高したAさんは、Bさんを会社の建物の外に連れ出し、殴る蹴るの暴行を加えました。
当たり所が悪かったこともあり、Bさんは外傷性クモ膜下出血を発症。
搬送先の病院で死亡しました。
Aさんは大和警察署の警察官により逮捕されました。
(フィクションです)

~傷害致死罪~

Bさんに暴行を加えて傷害を負わせ、死亡に至らせたAさんには傷害致死罪が成立する可能性があります。

刑法第205条
身体を傷害し、よって人を死亡させた者は、三年以上の有期懲役に処する。

有期懲役は、余罪がない場合には上限が20年となります(12条1項参照)。
殺すつもりがなくても、死亡という重大な結果が生じていることから、重い刑罰が科される可能性もあるわけです。

~殺人罪の可能性も?~

AさんがBさんを殺すつもりまではなかったのであれば、傷害致死罪が成立するにとどまります。
しかし、殺すつもりがあった場合はもちろん、死ぬかもしれないがそれでも構わないなどと死亡することを容認していた場合にも、殺人の故意があるとして、殺人罪が成立することになります。

第199条
人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

殺人の故意があるかどうかは内心のことなので、客観的に判断することは難しいところがあります。
実際には、被疑者の供述の他、どのくらいの強さで、体のどの部分を、何回殴ったり蹴ったりしたのかという客観的事情から、被疑者の内心を推測していくことになります。

Aさんの暴行態様がかなり強い・悪質なものであったとすれば、Aさん自身が殺すつもりはなかったと供述しても、殺人の故意があると判断されて殺人罪となってしまう可能性も否定はできません。

~一命をとりとめた場合は?~

もし、Bさんが死亡は免れていた場合、殺人の故意があれば殺人未遂罪、故意がなければ傷害罪が成立することになります。

第199条
人を殺した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。
第203条
第百九十九条及び前条の罪の未遂は、罰する。
第204条
人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

殺人罪は最高が死刑、最低が5年の懲役です。
しかし殺人未遂罪になると、最高が無期懲役、最低が2年半の懲役となる可能性があります(刑法43条・68条参照)。

被害者が一命をとりとめたか、殺人の故意があったか、という点はAさんへの判決に大きな影響があるわけです。

~今後の刑事手続~

逮捕されると、最初に最大3日間、警察署等で身体拘束され、取調べ等の捜査を受けます。
そして逃亡や罪証隠滅のおそれがあるなどとして検察官が勾留(こうりゅう)を請求し、裁判官が許可すれば、さらに10日間の身体拘束がされる可能性があります。
この勾留期間はさらに10日間延長されることもあります。

その後、検察官が被疑者を刑事裁判にかけると判断(起訴)すれば、刑事裁判がスタートします。
そして裁判で無罪や執行猶予とならない限り、刑罰を受けることになります。

弁護士としては、証拠隠滅や逃亡のおそれがないといえる事情を裁判官に主張して、保釈が認められるように活動することが考えられます。
そして、Aさんが真に行ってしまった犯罪よりも重い犯罪で裁かれることのないよう、弁護活動をしてまいります。

~ご相談ください~

逮捕されると、ご本人やご家族としては、どのような罪が成立するのか、どのくらいの刑罰を受けるのか、今後の刑事手続きはどうなるのか、取調べにはどのように受け答えしたらよいのかなど、不安点が多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
仮に逮捕されていない場合には、事務所での法律相談を初回無料で行っております。
接見や法律相談では、上記の不安点などにお答えいたします。

傷害致死罪殺人罪などで逮捕された、取調べを受けたといった場合には、ぜひ一度ご相談ください。

宮城県での収賄で逮捕

2019-10-07

宮城県での収賄で逮捕

収賄について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

宮城県内の自治体に勤めるAさん。
自治体発注工事の発注先の選定などの業務に携わっていました
県内のある建設会社社長Bさんから、公共工事についてご教示いただきたいことがあるなどとして繰り返し食事に誘われ、何度も食事を共にしました。
その席で、選定に関して取り計らってほしいというような明確な申し出は受けなかったものの、毎回高級な食事をごちそうになり、キャバクラにもBさん側の費用で連れて行ってもらうということを繰り返していました。
その後、ある公共事業について受注先がBさんの会社に決まりました。
ところが、他の建設会社からのタレコミにより、上記事実を警察が知ることに。
さらなる捜査の結果Aさんの容疑が固まったとして、Aさんは宮城県警の警察官により逮捕されました。
(フィクションです)

~収賄にあたる?~

Aさんは、金銭を直接もらったわけではなく、明確な取り計らい等のお願いがあったわけでもありませんが、業者から接待は受けています。
この場合でも、収賄罪が成立する可能性があります。

刑法197条1項
公務員が、その職務に関し、賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をしたときは、五年以下の懲役に処する。この場合において、請託を受けたときは、七年以下の懲役に処する。

本件では、公務員であるAさんが、
①その職務に関して
②賄賂を収受した
と言えるかが問題となります。

①について、Aさんは自治体発注工事の発注先の選定などの業務に携わっており、接待をしたのはその発注先となりうる建設会社の社長だったことからすれば、何らAさんの職務とは関係にない接待だったとは言いづらく、「職務に関して」のものといえるでしょう。

②について、「賄賂」とは、職務行為と対価関係にある利益をいい、金銭でなくても人の需要・欲望を満たす利益であれば該当します。
明確に取り計らいを頼まれたわけではないですが、発注先の選定という職務行為で便宜を図ることを期待しての接待である可能性が高く、職務行為と対価関係にあるといえるでしょう。
また、高級な食事やをごちそうになったりキャバクラに連れて行ってもらうことは、一般に人の需要・欲望を満たす利益と言えます。
したがって②賄賂を収受したといえるでしょう。

~加重収賄の可能性も~

その後、ある公共事業について受注先がBさんの会社に決まったことから、Aさんには加重収賄罪が成立する可能性もあります。

第197条の3
公務員が前二条の罪を犯し、よって不正な行為をし、又は相当の行為をしなかったときは、一年以上の有期懲役に処する。

接待がなくてもBさんの会社に発注していたのであれば別ですが、なんらかの取り計らいをし、Bさんの会社に決まったのであれば、取り計らいという「不正な行為をし」たなどとして、加重収賄罪が成立してしまうことになります。

~Bさんには贈賄罪が成立~

本件においては、Aさんに収賄罪や加重収賄罪が成立するのであれば、接待をした側のBさんには贈賄罪が成立することになります。

第198条
第百九十七条から第百九十七条の四までに規定する賄賂を供与し、又はその申込み若しくは約束をした者は、三年以下の懲役又は二百五十万円以下の罰金に処する。

~弁護士にご相談ください~

逮捕されると、ご本人やご家族としては、どのような罪が成立するのか、どのくらいの刑罰を受けるのか、今後の刑事手続きはどうなるのか、取調べにはどう受け答えしたらよいのかなど、不安点が多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
仮にまだ逮捕されていない、表沙汰にはなっていないが心配だといった場合には、事務所での法律相談を初回無料で行っております。

贈収賄などが明るみになれば社会的な影響も大きいですので、しっかり対応する必要があります。
ぜひお早めにご連絡ください。

宮城県での博打で逮捕

2019-10-06

宮城県での博打で逮捕

賭博罪について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

宮城県山元町に住むAさん。
ギャンブル好きで、パチンコ、競馬、競艇など合法なものはもちろん、マージャン、花札、トランプなどで高額な金銭を賭けるなど、違法な賭博も行っていました。
ある日、自宅に知人を招いて賭け麻雀をしていたところ、Aさんの賭博について捜査を続けていた亘理警察署の警察官が自宅に乗り込み、Aさんを現行犯逮捕しました。
Aさんの家族は急いで弁護士に相談することにしました。
(フィクションです)

~賭け事で成立する犯罪~

賭けマージャンをしたAさんには、賭博罪、あるいは常習賭博罪が成立する可能性があります。

刑法第185条
賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭かけたにとどまるときは、この限りでない。
第186条1項
常習として賭博をした者は、三年以下の懲役に処する。

賭けマージャンを1回しただけ、あるいはごくたまに、何度かやったことがある程度であれば、罰金刑のみが定められている185条の賭博罪で済む可能性があります。
しかし、繰り返し行っているような状況、特に賭博の前科があるような場合には、186条1項の常習賭博罪が成立し、懲役刑になる可能性も出てきます。

なお、常識的な金額の範囲内のご飯代をかけるといった程度であれば、185条の「一時の娯楽に供する物を賭かけたにとどまるとき」にあたり、賭博罪は成立しないことになります。

~賭博場開張等図利罪も?~

Aさんは自宅で賭博を行っていました。
たまたま知人と賭博をした場所が自宅だったということであれば別ですが、賭博場所を提供してショバ代を稼いでいたといった事情があれば、賭博場開張等図利罪も成立する可能性があります。

刑法第186条2項
賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処する。

常習賭博罪よりも重い刑罰が定められています。
単に賭博をする側ではなく、させる側に回ると、より重い刑罰を受ける可能性があるということです。

~今後の刑事手続~

逮捕されると、最初に最大3日間、警察署等で身体拘束され、取調べ等の捜査を受けます。
そして逃亡や罪証隠滅のおそれがあるなどとして検察官が勾留(こうりゅう)を請求し、裁判官が許可すれば、さらに10日間の身体拘束がされる可能性があります。
この勾留期間はさらに10日間延長されることもあります。

弁護士としては、まずは勾留請求勾留決定を防ぎ、早期に釈放されるよう、逃亡や証拠隠滅のおそれがないといえる理由をまとめた意見書を検察官や裁判官に提出するなどの活動を行います。
釈放されれば、自宅から警察署や検察庁に出向いて取調べを受けるという流れになるでしょう。

その後、検察官が被疑者を刑事裁判にかけると判断(起訴)すれば、刑事裁判がスタートします。
そして裁判で無罪や執行猶予とならない限り、刑罰を受けることになります。

事件によっては、検察官が不起訴処分として前科も付かずに手続が終わる場合があります。
また、起訴するとしても、罰金刑が定められた賭博罪においては、簡易な手続で罰金刑にする略式起訴とする場合もあります。
そこで、本人が反省していること、前科がないこと、家族の監督が期待できること、直接の被害者がいない犯罪であることなど、ご本人に有利な事情を出来る限り主張して、不起訴処分や略式起訴にするよう検察官に要請していきます。

~お早めにご連絡ください~

逮捕されると、ご本人やご家族としては、どのような罪が成立するのか、どのくらいの刑罰を受けるのか、今後の刑事手続きはどうなるのか、取調べにはどのように受け答えしたらよいのかなど、不安点が多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
仮に逮捕されていない場合には、事務所での法律相談を初回無料で行っております。
接見や法律相談では、上記の不安点などにお答えいたします。

賭博罪賭博場開張等図利罪などで逮捕された、取調べを受けたといった場合には、ぜひお早めにご連絡ください。

宮城県での強制わいせつで逮捕

2019-10-05

宮城県での強制わいせつで逮捕

強制わいせつについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

宮城県岩沼市に住むAさん。
居酒屋で酒を飲んだ後、岩沼駅から自宅に向かって歩き始めたところ、少し前を若い女性が歩いていることに気が付きました。
魔が差したAさんは、女性に後ろから抱き付き、服の上から胸を揉むなどの行為に出ました。
その後、急いで逃走したAさん。
しかし被害者の供述や現場付近に設置された防犯カメラ映像などからAさんの犯行が発覚。
Aさんは岩沼警察署の警察官に逮捕されました。
(フィクションです)

~路上痴漢で成立する犯罪~

Aさんは路上で痴漢行為をしてしまいました。
電車内の場合もそうですが、一口に痴漢といっても、その態様によって成立する犯罪が変わってきます。
まずは宮城県の迷惑行為防止条例を見てみましょう。

宮城県・迷惑行為防止条例
第3条の2第1項
何人も、公共の場所又は公共の乗物において、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような次に掲げる行為をしてはならない。
第1号
衣服その他の身に着ける物(以下「衣服等」という。)の上から又は直接人の身体に触れること。

※ 罰則は、痴漢常習者ではない場合、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金(17条1項1号)。
  痴漢常習者の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金(同条2項)。

上記条文からすると、衣服の上から身体を触った場合も直接身体に触った場合も、条例違反になる旨が書かれています。
そしてAさんも服の上から身体を触っています。
そうすると、Aさんも条例違反に問われるのではないかと思うでしょう。
しかし服の上から触った場合であっても、より重い刑罰が定められた刑法の強制わいせつ罪が成立する場合もあります。

刑法第176条
十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。

強制わいせつ罪の条文には、たとえば服の上から触った場合には成立しないとは書かれていません。
したがって、いくら服の上からであっても、悪質な方法による場合には、より重い強制わいせつ罪に問われる可能性があるのです。

Aさんの場合、服の上からとはいえ、後ろから抱き付いて胸を揉むという、ある程度強い態様での犯行をしています。
したがって強制わいせつ罪に問われる可能性も十分考えられるでしょう。

~お早めのご連絡を~

逮捕された後の手続の流れはこちらをご覧ください。
https://sendai-keijibengosi.com/keijijikennonagare/

勾留を防いで早期釈放を目指すとともに、簡易な手続で罰金刑にする略式起訴などを目指していくことになるでしょう。
具体的には、被害者に賠償して示談を締結することや、場合によっては条例違反にとどまるといえる事情を主張していくなどの方法が考えられます。

しかし、どちらの罪が成立するのかわかりづらいでしょうし、警察官や検察官が強制わいせつで処罰を受けさせようとしているときに、それを覆すのは容易ではありません。

また示談については、どうやって示談をお願いしたらよいのか、示談金はいくらにすべきなのか、示談書の文言はどうすべきかなど、わからない点が多いと思います。
そもそも、性犯罪の被害者の方々にとっては、加害者とかかわりを持つことが大きな負担となるので、そもそも示談交渉に応じてもらえないことも多いです。
しかし、弁護士が間に入り、被害者と加害者が直接やり取りしなくていい場合には、示談交渉に応じていただける場合も多いです。

そこでぜひ一度、弁護士に相談されることをお勧めいたします。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
また、事務所での法律相談は初回無料で行っておりますので、まだ逮捕されていない方はこちらをご利用ください。

強制わいせつ罪迷惑行為防止条例違反で逮捕された場合や、取調べのために呼び出されたといった場合は、お早めにご連絡ください。

宮城県のカード偽造で逮捕

2019-10-04

宮城県のカード偽造で逮捕

カード偽造について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

仙台市泉区に住むAさん。
数人の仲間と共に、クレジットカードの偽造を行っていました。
カードを製造していたマンションの一室には、まだ何も印刷されていない白いカードやプリンタ、カードに数字を刻印するための機械などが置かれていた他、パソコンにはスキミングなどで不正に集めたクレジットカード情報が入っていました。
被害者から被害届の提出などが相次いだことから、警察が捜査を進めた結果、Aさんらの関与が濃厚に。
泉警察署などの警察官が逮捕状を持ってこのマンションに行きました。
マンションにいたAさんらは逮捕され、偽造に使われていた上記の物品も差し押さえられました。
その後の捜査の結果、BさんがAさんから偽造カードを譲受けていたことが判明。
Bさんも逮捕されるに至りました。
(フィクションです)

~カードを偽造すると~

Aさんのように、クレジットカードなどの支払用カードを偽造すると、支払用カード電磁的記録不正作出罪という犯罪が成立することになります。

刑法第163条の2第1項
人の財産上の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する電磁的記録であって、クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカードを構成するものを不正に作った者は、十年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。預貯金の引出用のカードを構成する電磁的記録を不正に作った者も、同様とする。

10年以下の懲役または100万円以下の罰金ということですから、なかなか重い刑罰が定められています。

また、Aさんは偽造カードをBさんに譲渡しているので、不正電磁的記録カード譲渡罪も成立するでしょう。

同条3項
不正に作られた第一項の電磁的記録をその構成部分とするカードを、同項の目的で、譲り渡し、貸し渡し、又は輸入した者も、同項と同様とする。

こちらも刑罰は同じです。
Aさんは上記2つの罪を犯していますが、単純に2つの刑罰の合計の範囲内で処罰されるのではなく、今回は15年以下の懲役または200万円以下の罰金ということになります(併合罪・刑法45条以下参照)。

~偽造カードを譲り受けると~

Bさんは偽造されたカードをAさんから譲り受けています。
この場合、不正電磁的記録カード所持罪に問われる可能性があります。

第163条の3
前条第一項の目的で、同条第三項のカードを所持した者は、五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

「前条第一項の目的」とは、前述の162条の2第1項にある「人の財産上の事務処理を誤らせる目的」、すなわち偽造カードを不正に利用しようとする目的のことです。
この目的で偽造カードを所持していれば、自らカードを偽造したわけではなくても、偽造カード所持罪に問われるということです。

刑罰は偽造した人の半分である5年以下の懲役または50万円以下の罰金となっています。

~刑事事件の手続の流れ~

逮捕されるとまずは最大23日間、警察署等で身体拘束され、取調べ等の捜査を受けます。
その後、刑事裁判がスタートし、無罪や執行猶予とならない限り、刑罰を受けることが予想されます。
裁判中も、保釈が認められない限り、身体拘束が続いてしまう可能性もあります。

弁護士としては、保釈申請をして釈放されることを目指すとともに、罰金や執行猶予など少しでも軽い結果となるように弁護活動をしてまいります。

~接見をご依頼ください~

逮捕されると、ご本人やご家族は、どのような罪が成立するのか、どのくらいの刑罰を受けるのか、今後の刑事手続きはどうなるのか、取調べにはどのように受け答えしたらよいのかなど、不安点が多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
仮に逮捕されていない場合やすでに釈放された場合には、事務所での法律相談を初回無料で受けていただけます。
接見や法律相談では、上記の不安点などにお答えいたします。

カード偽造などで逮捕された、取調べを受けたといった場合には、ぜひご相談ください

宮城県での盗撮で逮捕

2019-10-03

宮城県での盗撮で逮捕

盗撮について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

宮城県柴田町に住むAさん。
友人とご飯を食べに飲食店を訪れましたが、注文後に男女兼用トイレに小型カメラを設置しました。
退店間際に再びトイレに行ってカメラを回収しようと考えていたAさんでしたが、他の客がカメラの存在に気が付き、店員に申し出ました。
大河原警察署の警察官が駆け付け、小型カメラに保存された映像や、店の防犯カメラの映像を調べた結果、Aさんの犯行が発覚。
Aさんは逮捕されました。
(フィクションです)

~盗撮で成立する犯罪~

飲食店のトイレにカメラを設置して盗撮した場合、宮城県の迷惑行為防止条例に違反したことになります。

第3条の2第3項
何人も、正当な理由がないのに、住居、浴場、更衣室、便所その他人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所で当該状態にある人を撮影し、又は撮影する目的で写真機等を向け、若しくは設置してはならない。

罰則は、盗撮の常習者ではない場合、17条1項1号により、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金となります。
常習者の場合はより重く、17条2項により、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。

~建造物侵入罪も成立する可能性~

また、盗撮目的で入店すると、建造物侵入罪も成立する可能性があります。

刑法第130条
正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

この条文の「侵入」とは、管理権者の意思に反する立ち入りをいいます。
居酒屋側としては、盗撮目的をも持ち合わせて入店することは容認していなかったといえます。
したがって、居酒屋の建物の管理権者である店長等の人物の意思に反する立ち入りを行ったとして、建造物侵入罪も成立する可能性があるわけです。

実際には、入店それ自体は本来許される行為であることや、前述の条例違反でも処罰できることから、建造物侵入罪については立件しないケースもあります。
しかし、条例違反よりも重い懲役刑が定められた建造物侵入罪の責任を負うことになってもおかしくはありませんから、注意が必要です。

~お早めにご相談を~

逮捕された後の手続の流れはこちらをご覧ください。
https://sendai-keijibengosi.com/keijijikennonagare/

弁護士としては、勾留を防いで早期釈放を目指すとともに、不起訴処分や簡易な手続で罰金刑にする略式起訴を目指して弁護活動をしていくことになります。
前科がない(あるいはほとんどない)、被害者にしっかり賠償して示談を締結した、といった事情があれば、不起訴処分や略式起訴で済む可能性も十分考えられます。
前科の有無は変えられませんので、示談交渉をしていくことが極めて重要となります。

しかし、どうやって示談をお願いしたらよいのか、示談金はいくらにすべきなのか、示談書の文言はどうすべきかなど、わからない点が多いと思います。
そもそも、性犯罪の被害者の方々にとっては、加害者とかかわりを持つことが大きな負担となるので、そもそも示談交渉に応じてもらえないことも多いです。

しかし、弁護士が間に入り、被害者と加害者が直接やり取りしなくていい場合には、示談交渉に応じていただける場合も多いです。
ぜひ一度、弁護士に相談されることをお勧めいたします。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
ご家族などからご依頼いただければ、拘束されている警察署等にすみやかに接見に伺います。
また、事務所での法律相談は初回無料で行っておりますので、まだ逮捕されていないが今後逮捕されないか心配という方はこちらをご利用ください。

逮捕後は一気に手続が進んでいきますので、お早めのご連絡をお待ちしております。

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