Archive for the ‘刑事事件’ Category
元カノへの傷害事件で逮捕
元カノへの傷害事件で逮捕
元カノへの傷害事件で逮捕された場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
宮城県仙台市宮城野区に住むAさん(24歳,板金工)は,同区内のコンビニエンスストアの駐車場において,かつて交際していた女子高校生(Vさん)への首を引っ張るなどして,Vさんの首に軽い怪我を負わせました。
Vさんが宮城県仙台東警察署に傷害事件の被害を届け出た結果,Aさんは傷害罪の容疑で逮捕されました。
Aさんが逮捕されたと知ったAさんの両親は,傷害事件に強い刑事弁護士に法律相談をしようと考えています。
(2021年4月22日にHBC北海道放送に掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【傷害罪とは】
刑法204条
人の身体を傷害した者は、15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
刑事事件例では,AさんはVさんに対して首を引っ張る等して,Vさんの首に軽い怪我を負わせました。
このAさんの行為は,傷害罪の傷害(人の生理機能を害する行為)に当たります。
傷害罪を犯した者には15年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科されることになり,刑務所に収容されてしまったり,高額の罰金を支払わなければならなくなったりする可能性があります。
【傷害事件で逮捕されたら】
刑事事件例において,Aさんが傷害してしまったのは,Aさんの元交際相手(元カノ)の女性です。
このとき,検察官や裁判官は,Aさんが元交際相手(元カノ)のVさんの連絡先を知っていることを理由として,AさんがVさんと連絡を取って,傷害事件の口止めをするなど証拠隠滅をするおそれがあると考える可能性があります。
そうすると,Aさんは傷害罪の容疑で勾留請求・決定されてしまうおそれがあります。
この場合,刑事弁護士は,検察官や裁判官に対して,Aさんに傷害事件の証拠隠滅をする動機や意思(主観的可能性)がないことや,傷害事件の証拠隠滅をすることができない(客観的可能性がない)ことを書面や面談などで主張し,身柄解放活動を行います。
同時に,対立関係にあると思われるAさんと元交際相手(元カノ)のVさんの間に入り,第三者的立場から,AさんとVさんの傷害事件の示談交渉を進めます。
刑事弁護士による検察官や裁判官に対する働きかけ,示談交渉が成功すれば,Aさんは傷害事件で勾留請求・決定がされずに釈放されたり,一度勾留が決定されてしまったとしてもその勾留期間が満了する前に身体拘束から解放されたりすることが期待できます。
そして,早急な身柄解放活動と並行して,刑事弁護士は,Aさんの傷害事件の処分・判決が軽くなるように検察官や裁判官に対して働きかけていきます。
例えば,Aさんの反省態度や,ご家族の方が更生のために監督すること等を,起訴される前であれば書面で,公判であれば被告人質問や(情状)証人尋問の形で示していきます。
起訴される前の検察官に対する働きかけが成功すれば不起訴処分が,公判での裁判官に対する説得が上手くいけば執行猶予や減刑が獲得できる可能性があります。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
傷害事件で逮捕されるなど,傷害事件の被疑者・被告人となった場合には,刑事事件,とりわけ傷害事件に強い刑事弁護士をすぐに付けることをお薦めします。
元カノへの傷害事件で逮捕された場合は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
国分町の客引き行為で逮捕
国分町の客引き行為で逮捕
国分町の客引き行為で逮捕された場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
Aさんは,宮城県仙台市青葉区の国分町において,通行人に対して,進路を遮るような態様で,客引き行為を行いました。
しかし,その客引き行為の相手方が宮城県仙台中央警察署の警察官であったため,Aさんは宮城県迷惑行為防止条例違反の容疑で現行犯逮捕されました。
(フィクションです。)
【客引き行為はどんな犯罪になりうるのか】
刑事事件例のように,繁華街の路上において,通行人に対して客引き行為を行った場合,その者には,風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下、「風営法」といいます。)違反の罪,又は宮城県迷惑防止条例違反の罪が成立する可能性があります。
【風営法違反とは】
風営法22条1項
風俗営業を営む者は,次に掲げる行為をしてはならない。
1号 当該営業に関し客引きをすること。
2号 当該営業に関し客引きをするため,道路その他公共の場所で,人の身辺に立ちふさがり,又はつきまとうこと。
風営法22条1項1号,2号では,客引き行為等が禁止されています。
ここで,風営法22条1項1号,2号で禁止されるのは「風俗営業を営む者」による客引き行為です。
「風俗営業」については,風営法2条1項に定義されていますが,喫茶店や料理店,バー,キャバレーなどがその代表例です。
また,性風俗関連特殊営業における客引き行為も,風営法28条12項等で禁止されています。
風営法55条
次の各号のいずれかに該当する者は,6月以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し,又はこれを併科する。
1号 第22条第1項第1号若しくは第2号…の規定に違反した者
風営法22条1項1号,2号に違反して客引き行為を行った者には,6月以下の懲役若しくは100万円以下の罰金が科されます。
【宮城県迷惑行為防止条例違反とは】
宮城県迷惑行為防止条例7条1項
何人も,公共の場所において,不特定の者に対し,次に掲げる行為をしてはならない。
1号 次に掲げる行為について,客引きをすること。
イ 人の性的好奇心をそそる見せ物,物品若しくは行為又はこれらを仮装したものの観覧,販売又は提供
ロ 歓楽的雰囲気を醸し出す方法により異性の客をもてなして飲食をさせる行為又はこれを仮装したものの提供
宮城県迷惑行為防止条例7条1項1号では,公共の場所における,不特定の者に対する客引き行為等が禁止されています。
宮城県迷惑行為防止条例7条1項1号にいう客引き行為とは,不特定の人の中から相手方を特定して,客となるように誘う行為をいいます。
宮城県迷惑行為防止条例19条
次の各号のいずれかに該当する者は,50万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
3号 第7条第1項の規定に違反した者
宮城県迷惑行為防止条例7条1項に違反して客引き行為を行った者には,50万円以下の罰金又は拘留若しくは科料が科されます。
なお,宮城県迷惑行為防止条例では,以下のように,客引き行為(不特定の人の中から相手方を特定して,客となるように誘う行為)とは別に,不特定の人に対して呼び掛けをする行為や,ティッシュやチラシなどを配布する行為を禁止しています。
宮城県迷惑行為防止条例7条1項
何人も,公共の場所において,不特定の者に対し,次に掲げる行為をしてはならない。
2号 前号イ又はロに掲げる行為(同号ロに掲げる行為については,当該提供に係る行為が,人の通常衣服で隠されている身体又は下着に接触し,又は接触させる卑わいなものである場合に限る。)について,人に呼び掛け,又はビラその他これに類する物を配布し,若しくは提示して客となるよう誘引すること。
宮城県迷惑行為防止条例7条3項
何人も,公共の場所において,不特定の者に対し,次に掲げる者となるよう人に呼び掛け,又はビラその他これに類する物を配布し,若しくは提示して誘引してはならない。
1 第1項第1号ロに掲げる行為(人の通常衣服で隠されている身体又は下着に接触し,又は接触させる卑わいなものである場合を除く。)の客
【仙台市客引き行為等の禁止に関する条例とは】
仙台市では,法定の禁止区域における客引き行為を禁止しており,勧告・命令に違反した者には5万円以下の過料が科されます。
ただ,この過料は刑事罰ではなく,前科にはなりません。
仙台市客引き行為等の禁止に関する条例6条
何人も,禁止区域において客引き行為等をし,又はさせてはならない。
仙台市客引き行為等の禁止に関する条例10条
市長は,第6条…規定に違反する行為…をした者に対し,当該違反行為をしてはならない旨を勧告することができる。
仙台市客引き行為等の禁止に関する条例11条
市長は,前条の規定による勧告を受けた者が当該勧告に従わないときは,その者に対し,当該勧告に係る違反行為をしてはならない旨を命ずることができる。
仙台市客引き行為等の禁止に関する条例17条
次の各号のいずれかに該当する者は,5万円以下の過料に処する。
1号 第11条の規定による命令に違反した者
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は、刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
客引き行為については,関連する法律が多く,理解することが困難な場合も多いため,法律の専門家である刑事弁護士に相談することをお薦めします。
国分町の客引き行為で逮捕された場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
夫が痴漢で逮捕
夫が痴漢で逮捕
夫が痴漢で逮捕された場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
Aさん(30歳)は,宮城県仙台市青葉区内を走行中の電車内で,20代女性(Vさん)の尻を触るなどしたとして,宮城県仙台北警察署の警察官により,宮城県迷惑行為防止条例違反(痴漢)の容疑で逮捕されました。
夫が痴漢で逮捕されたと聞いたAさんの妻は,どうしたらよいかと考えています。
(2021年4月8日に山陽新聞に掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【宮城県迷惑行為防止条例違反(痴漢)とは何か】
宮城県迷惑行為防止条例第3条の2第1項
何人も,公共の場所又は公共の乗物において,人を著しく羞恥させ,又は人に不安を覚えさせるような次に掲げる行為をしてはならない。
1号 衣服その他の身に着ける物(以下「衣服等」という。)の上から又は直接人の身体に触れること。
宮城県迷惑行為防止条例では,公共の場所/公共の乗物において,衣類等の上から/直接に,人の身体に触れること(痴漢行為)を禁止しています。
【痴漢した場合,どのような刑罰が科されるか】
宮城県迷惑行為防止条例第17条
次の各号のいずれかに該当する者は,6月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
1号 第3条の2第1項から第3項までの規定に違反した者(前条第1項第1号の規定に該当する者を除く。)
宮城県迷惑行為防止条例に違反して痴漢行為を行った場合,6月以下の懲役又は50万円以下の罰金が科されます。
【夫が痴漢で逮捕された場合,いつ帰ってくるか】
夫が痴漢で逮捕されてしまった場合,ご家族の方(奥様)は,「夫はいつ帰ってくるのか」,「いつから会社に行くことができるようになるのか」といったことがご心配になると思います。
この点については,刑事訴訟法に逮捕・勾留に関する規定が定められています。
刑事訴訟法203条1項
司法警察員(注:警察官のことをいいます。)は,逮捕状により被疑者を逮捕したとき…は,…留置の必要がないと思料するときは直ちにこれを釈放し,留置の必要があると思料するときは被疑者が身体を拘束された時から48時間以内に書類及び証拠物とともにこれを検察官に送致する手続きをしなければならない。
宮城県迷惑行為防止条例違反(痴漢)で逮捕されると,警察官は,48時間以内に被疑者の方の身柄を検察官に送るか,釈放するかを決定します。
刑事訴訟法205条1項
検察官は,第203条の規定により送致された被疑者を受け取つたときは,…留置の必要がないと思料するときは直ちにこれを釈放し,留置の必要があると思料するときは被疑者を受け取つた時から24時間以内に裁判官に被疑者の勾留を請求しなければならない。
警察官から痴漢事件の被疑者の方の身柄を受けると,検察官は,24時間以内に痴漢事件の被疑者の方の勾留を請求するか,釈放するかを決定します。
刑事訴訟法第208条
1項 …被疑者を勾留した事件につき,勾留の請求をした日から10日以内に公訴を提起しないときは,検察官は,直ちに被疑者を釈放しなければならない。
2項 裁判官は,やむを得ない事由があると認めるときは,検察官の請求により,前項の期間を延長することができる。
この期間の延長は,通じて10日を超えることができない。
痴漢事件の被疑者の方が勾留された場合,検察官は,10日以内(勾留の延長がある場合は,最大20日以内)に刑事裁判に提起(起訴)するか,釈放をするかを決定します。
痴漢事件の被疑者の方が上記手続きに従って刑事裁判に提訴(起訴)された場合,保釈が許可されない限り,痴漢事件の被告人(被疑者)の方の勾留は継続することになります。
【夫が痴漢で逮捕された場合,どうすればよいか】
以上のように,逮捕から勾留までは最長23日間身柄を拘束される可能性があります。
さらに起訴されてしまった場合は,裁判が終わるまで長期間の身体拘束が継続することがあります。
そこで,逮捕後,一刻も早く刑事弁護士に初回接見を依頼し,本当に痴漢をしているのかなどの事実関係を確認したり,警察官や検察官による取調べにどう対応すればよいか,法的助言を受けたりすることが重要になります。
また,速やかに刑事弁護士による身体解放のための刑事弁護活動を受けることが大切です。
例えば,刑事弁護士は,起訴される前は勾留請求に対する意見書/勾留決定に対する準抗告申立書(不服申立書)を提出したり,起訴された後は保釈請求書を提出したりすることができます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
宮城県迷惑行為防止条例違反(痴漢)事件に強い刑事弁護士による初回接見サービスを行っています。
夫が痴漢で逮捕された場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
息子が盗撮で逮捕された
息子が盗撮で逮捕された
息子が盗撮で逮捕された場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
Aさんは,宮城県仙台市内を走るJRの電車の中で,20代女性の女性(Vさん)のスカートの中を盗撮したとして,宮城県仙台中央警察署の警察官により,宮城県迷惑行為防止条例違反(盗撮)の容疑で逮捕されました。
Aさんのご両親は,宮城県仙台中央警察署の警察官から,息子が盗撮で逮捕されたと聞き,息子を助けるためにはどうすればよいかと考えています。
(2021年4月9日に読売新聞に掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【宮城県迷惑行為防止条例違反(盗撮)とは何か】
宮城県迷惑行為防止条例第3条の2第1項(卑わいな行為の禁止)
何人も,公共の場所又は公共の乗物において,人を著しく羞恥させ,又は人に不安を覚えさせるような次に掲げる行為をしてはならない。
③人の下着等を撮影し,又は撮影する目的で写真機,ビデオカメラその他これらに類する機器(以下「写真機等」という。)を向け,若しくは設置すること。
盗撮行為で逮捕される刑事事件例が多いのは,この宮城県迷惑行為防止条例違反によるものです。
宮城県迷惑行為防止条例では,「公共の場所又は公共の乗物において」,「人を著しく羞恥させ,又は人に不安を覚えさせるような」態様による,「人の下着等を撮影」する行為,「撮影する目的で写真機」等を「向け」る行為,「設置する」行為を禁止しています。
盗撮行為はもちろん,実際に撮影が完了していなくても,写真機等を向けたり設置したりした場合にも,宮城県迷惑行為防止条例違反(盗撮)の罪が成立することになります。
【盗撮した場合,どんな刑罰が科されるか】
宮城県迷惑行為防止条例第16条
次の各号のいずれかに該当する者は,1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
①第3条の2第1項(第3号に係る部分に限る。)…の規定に違反して撮影した者
宮城県迷惑行為防止条例第3条の2第1項第3号に違反して,盗撮行為を行った場合には,1年以下の懲役,あるいは100万円以下の罰金が科されることになります。
【息子が盗撮で逮捕された場合,いつ帰ってくるか】
宮城県迷惑行為防止条例違反(盗撮)で逮捕された場合,警察官は被疑者の方の身柄を48時間以内に引き渡します。
そして,警察から被疑者の方の身柄を引き受けた検察官は,24時間以内に被疑者の方を勾留(逮捕に引き続く身体拘束のことをいいます。逮捕の延長とも考えることができます。)の請求をするかを決定します。
検察官が勾留の請求をし,勾留を裁判官が認めると,被疑者の方には10日間,延長されると最長で20日間の身体拘束がなされることになります。
その後,検察官が宮城県迷惑行為防止条例違反(盗撮)事件で起訴した場合,被疑者の方には被告人としての勾留が継続することになります。
なお,被疑者の方が20歳未満の少年であった場合には,検察官は少年の身柄を家庭裁判所に引き渡し,家庭裁判所が観護措置(身体拘束)をするかを決定します。
【息子が盗撮で逮捕された場合,どうすればよいか】
宮城県迷惑行為防止条例違反(盗撮)で逮捕されたご家族の方を助けるためには,警察官から検察官が被疑者の方の身柄を引き受けた段階で,刑事弁護士が検察官に対して,被疑者の方を勾留する必要がないこと,勾留されたときの不利益が大きいことなどを主張し,検察官に勾留請求をしないように説得することが重要です。
同様の刑事弁護士による働きかけは,裁判官が勾留決定をしないように説得することもできます。
この刑事弁護士による身柄解放活動はスピードが命であり,ご家族の方が逮捕されてから72時間以内(警察官が検察官に身柄を引き渡すまでの48時間+検察官が勾留請求をするまでの24時間)に刑事弁護活動を行うことが重要です。
そこで,ご両親の方が,「息子が宮城県迷惑行為防止条例違反(盗撮)で逮捕された」と知った場合には,速やかに刑事弁護士に初回接見を依頼し,その後の身柄解放活動をすみやかに行ってもらうことが大切となるでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
盗撮事件に強い刑事弁護士による初回接見サービスを行っています。
息子が盗撮で逮捕された場合は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
コインランドリーの下着窃盗で逮捕
コインランドリーの下着窃盗で逮捕
コインランドリーの下着窃盗で逮捕された場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
宮城県仙台市泉区に住むAさんは,同市内のコインランドリーにおいて,稼働中だった洗濯乾燥機に入っていた下着などを含む洗濯ネットを無断で取り出し,そのまま持ち去りました。
その後,宮城県泉警察署の捜査の結果,防犯カメラの映像などからAさんによる犯行が発覚し,Aさんは窃盗罪の容疑で逮捕されました。
(2021年4月5日にSTVNEWSに掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【下着窃盗事件で逮捕されたら】
コインランドリーの下着窃盗で逮捕された場合,下着窃盗を解決するためには,どのようなことをすればよいのでしょうか。
以下では,コインランドリーの下着窃盗で逮捕された場合に行うことができる代表的な刑事弁護活動について説明します。
【示談をする】
コインランドリーの下着窃盗で逮捕された場合,事件解決の一つの手段として,下着窃盗の被害者の方と示談をすることが考えられます。
ここで,コインランドリーの下着窃盗は,財産事件というよりも性犯罪事件であるといえ,下着窃盗の被害者の方の処罰感情が強かったり,下着窃盗の被疑者の方との接触を避けたがったりする可能性があります。
このような状況で,下着窃盗の被疑者の方が直接,下着窃盗の被害者の方と連絡を取り,示談交渉をすることは難しいと考えられます。
下着窃盗の被害者の方の感情を逆撫でで,かえって事態が悪化してしてしまうという事態も考えられないわけではありません。
そこで,示談交渉の際に,下着窃盗の被疑者の方の代理人であると同時に,第三者的役割を担うことができる刑事弁護士を選任することができれば,下着窃盗の被疑者の方と,下着窃盗の被害者の方の間に入って連絡を取り合うことができます。
実際に,下着窃盗の被害者の方の処罰感情が大きかった場合であっても,刑事弁護士限りで示談交渉に応じてもらえるケースも見受けられ,示談交渉のために刑事弁護士を選任することの効果は大きいと考えられます。
【再犯防止対策をとる】
上述のように,コインランドリーの下着窃盗は,財産事件というよりも性犯罪事件であるといえます。
そこで,性犯罪特有の再犯防止対策を取り,検察官や裁判官に対して二度と同じような過ちを繰り返さないことを約束することが重要です。
例えば,性犯罪を犯す被疑者の方には認知(物事の捉え方)の歪みがある場合があります。
そのような場合は,精神内科や心療内科の専門医による診察や認知行動療法などの治療を受け,医学的観点から再犯防止対策をとることが重要となります。
その他,薬物療法も有効であると考えられます。
そして,刑事弁護士は,下着窃盗の被疑者の方が再犯防止対策をとっていること,例えば専門医のもとで診察や治療を受けていることなどを下着窃盗の被疑者の方から聞き取り,それを書面化して検察官や裁判官に提出することができます。
【身柄を解放する】
コインランドリーの下着窃盗で逮捕・勾留されてしまっている場合は,刑事弁護士は検察官や裁判官に対して書面や面談を通して,速やかに身柄を解放するよう求めることができます。
また,下着窃盗の被害者の方との示談がまとまっていることは,身体拘束を解く上で非常に有利な事情となります。
したがって,下着窃盗の被害者の方との示談は,身柄解放活動と事件の終局的解決のどちらの面でも重要になります。
【まとめ】
以上のように,コインランドリーの下着窃盗では,刑事弁護士は,示談や再犯防止のための助言,身柄解放活動など,様々な刑事弁護活動を行うことができます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
コインランドリーの下着窃盗で逮捕された場合は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
宮城県仙台市宮城野区の児童買春事件
宮城県仙台市宮城野区の児童買春事件
宮城県仙台市宮城野区の児童買春事件について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
Aさんは,宮城県仙台市宮城野区のホテルにおいて,SNS(会員制交流サイト)で知り合ったVさん(女子高校生)が18歳未満であると知りながら現金1万5千円を渡して児童買春したとして,児童買春・児童ポルノ禁止法違反の容疑で逮捕されました。
Aさんは児童買春事件を含む刑事事件に詳しい刑事弁護士を探しています。
(2021年3月30日に産経新聞に掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【児童買春・児童ポルノ禁止法とは】
児童買春・児童ポルノ禁止法は,正式名称を「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」とする法律です。
児童買春・児童ポルノ禁止法2条2項
この法律において「児童買春」とは,次の各号に掲げる者に対し,対償を供与し,又はその供与の約束をして。当該児童に対し。性交等(性交若しくは性交類似行為をし。又は自己の性的好奇心を満たす目的で,児童の性器等(性器,肛門又は乳首をいう。以下同じ。)を触り,若しくは児童に自己の性器等を触らせることをいう。以下同じ。)をすることをいう。
1号 児童
児童買春・児童ポルノ禁止法では,児童(18歳に満たない者)に対し,金銭などの対償を供与し,又はその供与の約束をして,当該児童に対し,性交等の行為をすることを児童買春として禁止しています。
児童買春・児童ポルノ禁止法4条
児童買春をした者は、5年以下の懲役又は300万円以下の罰金に処する。
児童買春事件を起こした者には,5年以下の懲役又は300万円以下の罰金が科されることになります。
児童に対する性的搾取及び性的虐待が児童の権利を著しく侵害することの重大性に鑑み,児童買春事件を起こした者に対してはこのような重い刑が科されることになっています。
【児童買春事件で逮捕された場合】
児童買春事件を起こした場合,児童買春事件の被害者の方と示談をすることが重要です。
刑事事件例の児童買春事件のように,被害者の方とSNS(会員制交流サイト)で知り合った場合,被害者の方の名前や連絡先を知らない場合が多くあります。
その場合,刑事弁護士は,検察官に対して刑事弁護士限りで被害者の方の連絡先を教えてもらえないかと打診することができます。
また,刑事事件例の児童買春事件のように,被害者の方が未成年者である場合,実際の示談交渉は児童買春事件の被害者の方のご両親と行うことになります。
示談交渉では,正式な謝罪と相当の被害弁償をしたいと伝え,児童買春事件の被害者の方の希望によっては,接触禁止条項などを示談書に取り入れることになります。
示談交渉を上手く進めることができれば,宥恕条項(許すという趣旨の条項)を示談書に取り入れることができます。
このような宥恕条項の入った示談書を検察官に提出することができれば,児童買春事件で不起訴処分を得られる可能性も高まります。
もちろん,児童買春事件で不起訴処分などの寛大な処分を受けられるかどうかは,本件児童買春事件以外の被疑者の方の前科や余罪の有無といった具体的な事情に左右されますので,まずは刑事弁護士の相談することから始めるとよいでしょう。
そして,その際には,示談交渉の経験が豊富で刑事事件に強い刑事弁護士に依頼することが重要です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
児童買春事件の刑事弁護を担当した経験のある刑事弁護士が多数在籍しております。
宮城県仙台市宮城野区の児童買春事件で刑事弁護士をお探しの方は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
宮城県気仙沼市の恐喝事件
宮城県気仙沼市の恐喝事件
宮城県気仙沼市の恐喝事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
宮城県気仙沼市に住むAさんは,不動産投資をしようと,同市内にある不動産仲介業社を経営するVさんと話をすすめ,同市内にある不動産を購入しました。
しかし,その後,不動産投資の結果が芳しくなく,AさんはVさんに対して怒りを感じるようになりました。
そこで,Aさんは,同市内にあるVさんの自宅に行き,「お前を殺しに来た」などと脅し,Vさんから高級外車や高級腕時計,ブランドバッグなど合わせて1000万円相当を脅し取りました。
その後,Aさんは宮城県気仙沼警察署の警察官により恐喝罪の容疑で逮捕されました。
(2021年3月24日にTBSNEWSに掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【恐喝罪とは】
刑法249条1項
人を恐喝して財物を交付させた者は,10年以下の懲役に処する。
恐喝罪は,人を「恐喝」して財物を「交付」させる罪です。
恐喝罪の「恐喝」とは,暴行を加えたり,脅迫したりすることをいいます。
そして,この恐喝罪の「恐喝」である暴行・恐喝は,被害者の反抗を抑圧するに至らない程度のものであると考えられています。
また,恐喝罪の「交付」とは,被害者の方の意思に基づいて財物を被疑者の方に移転させることをいいます。
そして,この恐喝罪の「交付」は,被害者の方が被疑者の方による財物の持ち去り行為を黙認する場合のように,黙示的なものであってもよいと考えられています。
以上,人を「恐喝」して財物を「交付」させたといえる場合,被疑者の方には恐喝罪が成立することになります。
【恐喝事件における刑事弁護活動】
恐喝事件で不起訴処分のような寛大な処分を得るためにはどのような刑事弁護活動を受ければよいのでしょうか。
この点,恐喝事件は被害者の方がいる事件ですので,被害者の方と示談交渉を進めることが重要となります。
これは,恐喝事件において起訴・不起訴の判断をする検察官は,被害者の方が恐喝事件をどのように考えているのか,具体的には,厳重に処罰してほしいと考えているのか,それとも検察官に処分をゆだねると考えているのかといったことを重要視するからです。
そして,なぜ検察官は恐喝事件の被害者の方の処罰感情を重要視するのかという点については,恐喝罪が個人の財産権という個人的な利益(法益)を保護しているからだと説明することができます。
そこで,刑事弁護士を選任し,被害者の方とすみやかに示談交渉を開始し,交渉次第では,被害弁償をしたり示談書を取り交わしたりすることが重要であると考えられます。
また,刑事事件例のように被害金額が大きかったり,犯行の態様が悪質であったりする場合,恐喝事件の被害者の方は処罰感情が大きく,被疑者の方を警戒している可能性が高いため,刑事弁護士を選任することなく,恐喝事件の被害者の方と直接示談交渉をするのは困難であるといえます。
刑事事件例でいえば,Aさんやその家族から直接Vさんに連絡をしてみても,連絡に出てくれない,取り合ってくれないということも考えられます。
そこで,刑事弁護士を選任し,第三者的・仲介的立場から恐喝事件の被害者の方と交渉をすることで,穏便にかつ円滑に示談交渉を進めることが重要であると考えられます。。
以上のような示談交渉活動以外にも,刑事弁護士は意見書や報告書等を通して,検察官に対して法律の専門的な見地から,恐喝事件の被疑者の方に対する寛大な処分を求めることもできます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
宮城県気仙沼市の恐喝事件でお困りの場合は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
恐喝未遂罪の少年事件で観護措置回避
恐喝未遂罪の少年事件で観護措置回避
恐喝未遂罪の少年事件で観護措置回避を考えている場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
宮城県仙台市青葉区の高校に通うAさん(17歳)は、同区内の住宅街において、別の高校に通うVさん(16歳・同区内在住)に「しばかれたいんか。金払うんか。どっちか選べ。」などと脅し、金品を脅し取ろうとしました。
しかし、Vさんがなかなか金品を渡さなかったため、Aさんは金品を得ずにその場を立ち去りました。
その後、Vさんは宮城県仙台北警察署に恐喝未遂事件の被害を訴えました。
その結果、Aさんは恐喝未遂罪の容疑で逮捕・勾留されました。
Aさんは「警察から少年事件では少年鑑別所に収容される可能性があると聞いた。自分はどうなるのか。」と不安に感じています。
(2021年2月23日に産経新聞に掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【恐喝未遂罪とは】
刑法249条1項
人を恐喝して財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
刑法250条
この章の罪の未遂は、罰する。
人を「恐喝」したが、財物を「交付」させるに至らなかったとき、上記恐喝行為をした者には、恐喝未遂罪が成立します。
恐喝未遂罪が成立する「恐喝」とは、財物を交付させる手段として行われる暴行・脅迫であって、被害者の方の反抗を抑圧するに至らない程度のものをいいます。
刑事事件例では、Aさんは、Vさんに対して、「しばかれたいんか。金払うんか。どっちか選べ。」と言っています。
宮城県仙台北警察署の警察官は、このAさんの行為が被害者の方の反抗を抑圧するに至らない程度の脅迫といえる、すなわち恐喝未遂罪の「恐喝」に当たると考えられたのだと思われます。
そして、結果としてAさんはVさんから金品を受け取ることができなかったため、財物を「交付」させるに至らなかったといえます。
よって、Aさんには、恐喝未遂罪が成立すると考えられます。
【恐喝未遂罪の少年事件の観護措置回避活動】
恐喝未遂罪の少年事件で逮捕された場合、被疑者の方(少年)はその後どのような手続きを取られるのでしょうか。
この点、少年42条では、「検察官は、少年の被疑事件について捜査を遂げた結果、犯罪の嫌疑があるものと思料するときは、…これを家庭裁判所に送致しなければならない。」と規定されています。
少年事件では、少年の被疑事件について捜査を遂げた結果、犯罪の嫌疑があるものと思慮するときは、事件が家庭裁判所に引き継がれる(送致される)ことになるのです。
そして、逮捕・勾留されている少年事件については、観護措置(少年鑑別所に収容する措置)が取られる可能性があります。
観護措置決定がなされる要件は、少年が非行を犯したと疑うに足りる相当な理由、観護措置の必要性があること等が挙げられます。
観護措置の必要性は、具体的には、証拠隠滅の恐れや逃亡の恐れがあること、緊急的に少年の保護が必要であること、少年を少年鑑別所に収容して心身鑑別を行う必要があることといった事由がある場合に認められます。
実際に観護措置が取られると、長期間(実務上4週間という運用が多くみられます)、少年鑑別所に収容されることになります。
そこで、刑事弁護士(少年付添人)としては、観護措置に必要性がないと考えられる場合や観護措置を避ける必要がある場合には、観護措置を避けるための刑事弁護活動(観護措置回避活動)をすることができます。
具体的には、観護措置に関する意見書や保護者の身元引受書、上申書(保護者の方から少年の生活状況や今後の監督方法等について聴取した書面)等を作成し、家庭裁判所に提出することができます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は、刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
恐喝未遂罪の少年事件で観護措置回避を考えている場合は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。
宮城県仙台市青葉区の傷害事件で示談したい
宮城県仙台市青葉区の傷害事件で示談したい
宮城県仙台市青葉区の傷害事件で示談したい場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
宮城県仙台市青葉区にある障がい者施設に勤務するAさんは,ベッドで横になっていた入所者(Vさん)のお腹をかかとで1回蹴り,小腸断裂による腹膜炎などの約3か月の重傷を負わせました。
その後,施設の職員が「Vさんの体調がおかしい」と気付き,病院に搬送しました。
後に,Aさんは宮城県仙台北警察署の警察官により傷害罪の容疑で逮捕されました。
Aさんは格闘技経験者であり,傷害事件を起こしてしまった動機については,「Vさんが言うことを聞かなかったので,イライラした。痛めつけてやろうと思った。」と述べています。
Aさんは,何とかVさんと示談を締結できないかと考えています。
(2021年3月10日に読売新聞に掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【傷害罪とは】
刑法204条
人の身体を傷害した者は,15年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
傷害罪の「傷害」とは,身体の生理機能の障害をいいます。
刑事事件例では,Vさんは小腸断裂による腹膜炎などの重傷を負っており,これは身体の生理機能の障害であるとして,傷害罪の「傷害」に当たります。
また,傷害罪は,①人の身体を傷害することを被疑者の方が認識し,かつ認容している(故意があるといいます)場合はもちろん,②暴行(人の身体に対する物理力の行使)を加えることのみを認識し,かつ認容している場合で,被害者の方に傷害罪の「傷害」が生じたにも成立すると考えられています。
刑事事件例では,Aさんは,傷害事件について,Vさんを「痛めつけてやろうと思った。」と述べており,Aさんは,少なくともVさんに暴行(人の身体に対する物理力の行使)を加えることを認識し,かつ認容していたと考えられます。
このとき,Aさんは,上記②の場合に該当する,傷害罪の成立に必要な犯罪事実の認識・認容(故意といいます)があったといえます。
なお,この傷害罪の「傷害」を生じさせる方法は,通常,暴行(人の身体に対する物理力の行使)によるのが一般的ですが,刑法204条では,傷害罪の「傷害」を生じさせる方法は問われていません。
以上より,Aさんには,傷害罪が成立すると考えられます。
【傷害事件と示談】
傷害事件で逮捕されてしまった場合,何といっても被疑者の方と示談をすることが重要であると考えられます。
もし被疑者の方が被害者の方の連絡先を知らない場合,刑事弁護士は,傷害事件を担当する検察官を通して,刑事弁護士限りで被害者の方の連絡先を教えてもらえないかと打診することができます。
傷害事件を担当する検察官から被害者の方の連絡先を聞くことができた場合,刑事弁護士は速やかに被害者の方と連絡を取り,正式な謝罪と被害の弁償をしたい旨を伝えます。
特に,本件の刑事事件例のように傷害事件の被害が大きい場合は被害者の方の処罰感情も強いと考えられますので,示談交渉に強い刑事弁護士により,被害者の方の処罰感情を十分に考慮しながら示談交渉をしていく必要があります。
刑事弁護士を通さず,被疑者の方又はそのご家族の方が被害者の方と直接やり取りをすると,かえって被害者の方の処罰感情を逆撫でる形となる場合も考えられます。
そこで,第三者的な立場も有する刑事弁護士を通すことで,円滑な示談交渉が期待できるのです。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部には,数多くの示談交渉を成立させた示談に強い刑事弁護士が在籍しています。
宮城県仙台市青葉区の傷害事件で示談したい場合は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所名仙台支部までご相談ください。
宮城県仙台市宮城野区の窃盗事件で逮捕
宮城県仙台市宮城野区の窃盗事件で逮捕
宮城県仙台市宮城野区の窃盗事件で逮捕された場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
Aさん(40歳・男性)は,宮城県仙台市宮城野区にあるホームセンター(V店)において,約50センチ四方の冷蔵庫とホットカーペット(販売価格合計約3万円)をカートにいれたままレジを通らずに店の外に出て,そのまま乗ってきた自身の車に積み込み,自宅に帰りました。
後日,商品の在庫数が足りないことに気付いたV店が防犯カメラを確認すると,Aさんによる窃盗行為が記録されていたため,V店は宮城県仙台東警察署に窃盗事件の被害を訴え出ました。
その後,Aさんは宮城県仙台東警察署により窃盗罪の容疑で逮捕されました。
(2021年3月9日に北海道ニュースUHBに掲載された記事を参考に作成したフィクションです。)
【窃盗罪とは】
刑法235条
他人の財物を窃取した者は,窃盗の罪とし,10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
窃盗罪は,他人の財物を「窃取」した者に成立する財産犯です。
窃盗罪の「窃取」の意義については,他人の支配する財物を,その支配者の意思に反して自己の支配に移転させる行為をいうと考えられています。
刑事事件例では,V店の支配する約50センチ四方の冷蔵庫とホットカーペットを,V店の意思に反して,Aさんの支配に移転させたといえます。
このAさんの行為は,窃盗罪の「窃取」に当たるでしょう。
以上より,Aさんには,窃盗罪(刑法235条)が成立することになります。
【窃盗事件で刑事弁護士を選任する利点】
刑事事件のような窃盗事件で刑事弁護士を選任する利点を,①身柄解放活動,②示談交渉活動,③法廷弁護活動に分けて説明します。
窃盗事件で刑事弁護士を選任する利点の一つに,刑事弁護士による①身柄解放活動を行うことができることがあります。
窃盗事件で逮捕・勾留されてしまった場合,仕事に行ったり,学校に行ったりすることができなくなってしまいます。
特に,被疑者の方が家族の大黒柱である場合,被疑者の方が失職してしまうと,そのご家族の方にも大きな経済的な不利益が生じてしまう可能性があります。
そこで,刑事事件例では,刑事弁護士を選任することで,窃盗事件で勾留されてしまうことで生じる不利益を伝えた上,身元引受人となるご家族の方がしっかりと監督するので何とか釈放してもらえないかと,検察官や裁判官に訴えることができます。
また,窃盗事件で刑事弁護士を選任する利点の一つに,刑事弁護士による②示談交渉活動を行うことができることがあります。
示談の有無は検察官や裁判官の処分に大きな影響を与える事情といえます。
刑事事件例では,刑事弁護士が被害店舗(V店)の担当者の方と連絡を取り,正式な謝罪と被害の弁償(約50センチ四方の冷蔵庫とホットカーペットの買い取り弁償など)をさせてもらえないかと伝えることができます。
さらに,窃盗事件で刑事弁護士を選任する利点の一つに,刑事弁護士による③法廷弁護活動を行うことができることがあります。
法廷弁護活動では,身元引受人のなって頂けるご家族の方に協力を得た上,刑事弁護士が被告人質問や情状証人質問を通して,被告人の方が真摯に反省していることや,被告人の方を監督する環境が整っていること等を裁判所に伝えることができます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
宮城県仙台市宮城野区の窃盗事件で逮捕された場合は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。