卵1パック万引きで懲役1年は重い?

卵1パック万引きで懲役1年は重い?

卵1パックの万引きで懲役1年の実刑判決が出された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

【参考事例】
88歳無職の男、スーパーで卵1パックを盗み懲役1年の実刑/徳島地裁
(徳島新聞)

この判決は昨年2019年10月8日に出されたものですが、年が明けてからネット上で話題になっています。
88歳の無職男性が、スーパーで卵1パック(販売価格245円)を万引きしたという窃盗罪の容疑で、懲役1年の実刑判決が下ったというものです。

わずか245円という金額や年齢を考えると厳しすぎるのではないかという意見が、ツイッターなどでつぶやかれています。

この事件の詳細は弊所でも把握していませんので、以下の記載は推測となります。

通常、245円分の万引きをして窃盗罪で有罪となっても、初犯の人に実刑判決が下るということは考えられません。
万引きによる罰金刑の前科があったとしても、次は実刑判決となるのではなく、執行猶予が付くのが通常です。

かなりの高齢かつ少額の万引きという判決が軽くなりうる事情があるにも関わらず、実刑判決になったことを考えると、この88歳の男性は数多くの前科があった可能性が高いでしょう。
そうすると、懲役1年の実刑判決は、必ずしも重いものではないとも言えます。

~刑罰を科すのが正解か~

しかし、ネットなどでも指摘されていたように、仮に前科が多数あるとしても、刑罰により対処するのが最適なのかは議論の余地があります。
本来は、生活保護の受給や、介護施設入所、あるいは入院等の福祉的措置に委ねられるべきなのかもしれません。

しかし、何らかの理由により福祉的な援助とつながることができず、刑務所の方が衣食住が揃い安全と考えてしまい、万引きをするに至ったのかもしれません。

一方で、お金があるにもかかわらず、万引き行為に対する依存症的な状態になり、万引きを繰り返してしまうというパターンもあります(クレプトマニア)。
今回の88歳の男性がこの状態だったのであれば、実刑判決が下ったことに納得する人も増えるかもしれません。
しかしこの場合も、必ずしも刑罰により再犯を防げるというわけではなく、治療やカウンセリングを受けるという医療的ケアが必要となるでしょう。

~犯罪をしてしまったら~

あなたやあなたのご家族が、なんらかの犯罪をしてしまった場合、再犯を防ぐためにどうしたらよいのかわからないことが多いと思います。
また、取調べへの対応や、被害者への謝罪・賠償・示談締結、早期釈放や軽い判決を目指すなど、弁護士の力が必要となる場面も多いと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
上記の再犯防止や刑事手続への対応など、しっかりサポート致しますので、ぜひご連絡いただければと思います。

 

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