小学校の先生が恐喝で逮捕

小学校の先生が恐喝で逮捕

小学校の先生が恐喝で逮捕された事件がありました。

小学校教諭の男 恐喝の疑いで逮捕 宮城・登米
Yahoo!ニュース(tbc東北放送)

この事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

~元同僚教師から脅し取る~

この事件は、小学校教諭の男が、元同僚の女性宅で、強い口調で「金を貸せ」と言い、キャッシュカード2枚を脅し取った疑いがもたれているという事件です。
警察の取り調べに対し男は、「借りたつもりで脅してはいない」と供述し、容疑を否認しているとのことです。

今回の逮捕容疑となった恐喝罪の条文を見てみましょう。

刑法249条1項
人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。

「恐喝」とは、簡単に言うと、人が怖がるようなことを言うことです。
脅しと言い換えるとわかりやすいかもしれません。
脅してお金や物などの財物を渡させると、恐喝罪が成立するわけです。

報道によれば、今回の事件では、男が強い口調で「金を貸せ」と言ったとのことです。
これが本当であれば、相手が怖がるような発言、すなわち脅しがあったという判断になりうるでしょう。
そしてキャッシュカード2枚という「財物」を交付させたわけですから、恐喝罪が成立する可能性が十分考えられるわけです。

もちろん、男は否認をしているのでわかりませんが、有罪となり、10年以下の懲役に処せられることも十分想定されます。

~強盗罪の可能性も~

今回の事件では恐喝罪での逮捕となっていますが、似たような事件であっても、詳しい状況によっては、より重い強盗罪が成立することもありえます。

第236条1項
暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。

これが強盗罪の条文です。
暴行や脅迫をして、財物を奪うと成立する可能性があります。
罰則が5年以上の有期懲役(上限は原則20年)ですから、恐喝罪の10年以下の懲役よりも重いものとなっています。

罰則が重いということは、より悪質な場面を想定しているということです。
すなわち、相手が反抗する余地がないほど強い態様で脅し取ったような場合が強盗罪、反抗できなくはないがとりあえず従っていた方が安全と思い財物を加害者に渡したというような場合が恐喝罪となります。

実際に事件が起きた時に、強盗罪が成立するのか恐喝罪にとどまるのか、判断が難しいケースもありますが、どちらが成立するかによって、判決などの結果が変わってきうるということになります。

~弁護士にご相談ください~

逮捕された後の手続きについて、詳しくはこちらをご覧ください。
【刑事事件の流れ】

あなた自身やご家族が、突然逮捕された、警察に呼び出されたといった場合、どんな罪に問われているのか、いつ釈放されるのか、どれくらいの刑罰を受けるのか、示談はどうやってすればよいのかなど、わからないことが多いと思います。
また、今回のように報道がされてしまうのか、勤務先にどう説明すべきか、どのような処分を受けそうかなどの不安もあると思います。

事件の具体的な事情をもとに、今後の見通しをご説明致しますので、ぜひ一度弁護士にご相談いただければと思います。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。
まだ逮捕されていない事件やすでに釈放された事件では無料法律相談のご利用を、すでに逮捕されている事件では、弁護士が警察署での面会(接見)を行う初回接見サービスのご利用をお待ちしております。

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