SNSにわいせつ動画を投稿 わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪で逮捕

SNSにわいせつ動画を投稿したとして、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪で仙台市職員の男性が逮捕された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

事件内容(1月18日配信の東日本放送の記事を引用)

2022年5月8日から6月10日までの間に、SNSにわいせつな動画を複数回投稿し、不特定多数の人が閲覧できるようにしたとして、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪の容疑で、仙台市職員の男性が逮捕されました。
この事件は、宮城県白石警察署によるサイバーパトロールで発覚したようで、逮捕された男性は容疑を認めているとの事です。

わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪ってどんな罪

わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪とは、わいせつな画像や動画を公然と陳列することによって成立する犯罪で、その条文は以下のとおりです。

刑法第175条
1項 わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。(以下省略)

ここでいう「わいせつ」とは、いたずらに性欲を興奮又は刺激させ、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するものを意味するとされていますが、これを読んだだけではピンとこない方がほとんどで、具体的に何が適法で、何が違法になるのか判断しづらいでしょう。
今の日本でわいせつの基準を簡単に言うと、性器を露出しているかどうかで判断されています。
いわゆる無修正と呼ばれる、性器に修正加工が施されていない画像や映像が、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪でいう「わいせつ」に該当するとされているのです。

ネット社会の弊害

インターネットが世に普及し、SNSを利用すれば、誰もが簡単に世の中に情報を発信できるようになりました。
こういったネット社会は、色々と便利になった部分も大いにありますが、逆に、様々な弊害を生み出しているのも事実です。
ネット社会では性に対するモラルが崩壊していると言っても過言ではなく、インターネット上には無修正の画像、映像を散見されますので、罪の意識が軽薄になりがちですが、無修正画像、映像をネット上に投稿すれば、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪に抵触することを忘れないでいただきたいです。

わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪で逮捕

ご家族が、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪で警察に逮捕された方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が提供する 初回接見サービス をご利用ください。

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