窃盗事件で弁護士を代えたい
窃盗事件で弁護士を代えたい場合について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。
【刑事事件例】
宮城県名取市に住むAさんは,同市内で窃盗事件を起こしてしまいました。
その後,Aさんは窃盗罪の容疑で逮捕,勾留されてしまいました。
Aさんには国選弁護士が付きましたが,Aさんとその家族は国選弁護士と信頼関係を築けずにいました。
Aさんは窃盗罪で起訴されましたが,Aさんの家族はAさんのために弁護士を代えたいと考えています。
(刑事事件例はフィクションです。)
【国選弁護士と私選弁護士の違い】
国選弁護士は,国が弁護士費用を負担することにより,付けることができる弁護士です。
国選弁護士は,裁判所が国選弁護士の選任決定をし,裁判所から依頼を受けた法テラスが国選弁護士の名簿に従って指名をすることによって決まります。
また,国選弁護士を付けるためには,資力要件を満たす必要があります。
具体的には,被疑者の方の資力が50万円に満たないことが必要です(刑事訴訟法第36条の2の資産及び同法第36条の3第1項の基準額を定める政令1条,2条)。
これに対して,私選弁護士は,ご依頼者の方の意向で,ご依頼者の方が弁護士費用を負担することにより,付けることができる弁護士です。
私選弁護士は,ご依頼者の方自身が弁護士を探して,「この弁護士に任せたい」と選ぶことができます。
国選弁護士と違い,私選弁護士はご依頼者の方が自分の目で見て,実際に話した上で,弁護士として選ぶことができるため,ご依頼者の方が弁護士との信頼関係が築きやすい,弁護士の刑事弁護活動に納得しやすい傾向にあります。
もちろん,国選弁護士と私選弁護士のどちらを選ぶかによって,刑事弁護活動が大きく変わるということは考えられません。
しかし,国選弁護士の刑事弁護への熱意や国選弁護報酬への考え方によっては,事実上,刑事弁護活動の取組み方に違いが出ることがあります。
例えば,弁護士には,主として一般民事事件を取り扱っている弁護士,主として企業法務を行っている弁護士,刑事事件を専門にしている弁護士などと,多種多様な人材がいます。
弁護士によっては,その専門分野が異なったり,分野への熱意が異なったりする結果,無意識のうちに国選弁護事件の優先順位が下がってしまうという状況が皆無というわけではありません。
【弁護士を代えたい場合は...】
刑事事件の被疑者となってしまうという経験は,通常,被疑者の方に何度も起こり得るものではありません。
また,刑事事件の真の解決のためには,刑事弁護士としっかりと信頼関係を築き,ご家族の方からの協力を得て,再犯を防止し,更生をすることが必要です。
刑事弁護士を切り替え,公判までの被害弁償を進めたり,綿密なコミュニケーションを取った上で,情状証人尋問や被告人質問に臨んだりするといったことが重要です。
刑事事件の真の解決のために,弁護士を信頼のできる刑事弁護士に代えたいという場合は,ぜひ刑事弁護士が所属する法律事務所に相談してみるのが良いでしょう(無料法律相談についてはこちら)。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は,刑事事件を専門に扱う法律事務所です。
窃盗事件で弁護士を代えたい場合は,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部までご相談ください。