夫婦喧嘩で警察沙汰に

夫婦喧嘩で警察沙汰に

夫婦喧嘩がエスカレートし、傷害事件となって警察沙汰になった場合について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部が解説します。

【事例】
宮城県白石市に住む男性Aさん。
妻のVさんとケンカとなった際、つい手が出てしまい、Vさんは顔面から流血してしまいました。
ちょうどその時、白石警察署警察官が、2人の家を訪れました。
AさんもVさんも大声でケンカをしていたので、近隣住民がDVを疑って警察に通報していたのです。
警察官は出血しているVを見ると、すぐに救急車を呼ぶとともに、Aさんを事情聴取しました。
その日は事情を聞かれただけで、逮捕もされずに終わったAさんでしたが、今後どうなるのか心配になり、弁護士に相談することにしました。
(事実をもとにしたフィクションです)

~傷害罪に~

夫婦げんかで行き過ぎてしまい、妻にケガをさせてしまったAさん。
流血しているということは傷害を負わせたということですので、傷害罪が成立してしまいます。

刑法第204条
人の身体を傷害した者は、十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

傷害罪は条文上、最高で15年の懲役の可能性もある重い罪となります。

~逮捕や刑罰は?~

事情を聞かれただけで逮捕されずに終わったAさん。
夫婦喧嘩に毛が生えた程度と判断され、今後も逮捕はされない可能性も十分あります。
特に、妻のVさんの方も、Aさんの処罰を望んでいないということであれば、警察が捜査を打ち切る微罪処分や、検察官が大目に見てAさんを刑事裁判にかけないと判断する不起訴処分となることも考えられます。
そうなれば、裁判や刑罰も受けず、前科も付かずに事件が終了することも考えられます。

一方、悪質なDVであると判断されたり、夫婦関係が破綻していて妻のVさんとしてもAさんを処罰してほしいという処罰感情が強かったりする場合には、違う展開になるかもしれません。
ケガの程度や前科の有無、手を出した理由や反省態度などにもよりますが、逮捕される可能性や、罰金刑以上となり前科が付く可能性も上がってしまいます。

ただし、罰金刑以上になる場合であっても必ず逮捕されるわけではありません。
証拠隠滅や逃亡のおそれまではないと判断されれば、逮捕されずに在宅事件として扱われます。
この場合、自宅から警察署や検察庁に出向いて取調べを受け、その後裁判所に出向いて裁判を受けて終わるといった流れが考えられます。

~弁護士にご相談を~

家族間の犯罪というのは特殊な感じがするかもしれませんが、長い時間接してきているがゆえに、意外と多いもの。
もし大ごとになりそうであれば、弁護士にご相談ください。
出来る限り円満な解決に向けてサポートしてまいります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所仙台支部は、刑事事件・少年事件を専門とする弁護士事務所です。

逮捕されていない事件やすでに釈放された事件では、事務所での法律相談を初回無料をご利用ください。
どんな犯罪が成立するのか、どれくらいの刑罰を受けそうか、いつ釈放されそうかといった事件の見通しをご説明いたします。

逮捕されている事件ではご家族から初回接見のご依頼を頂ければ、収容されている警察署等にて、ご本人に面会(接見)し、事件の内容を聴き取った上で、事件の見通しなどをご説明致します。
さらに接見後には、接見の内容や事件の見通しなどについて、ご家族にもお伝え致します。

ぜひ0120-631-881まで、お早めのご連絡をお待ちしております。

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